入学試験においては合格者数が決まっている。それならば、他の人間を押しやってでも自分が受かりたいという気持ちを詠った一句

（雀の子そこのけそこのけお馬が通る）

不合格になりそうな受験生が何とかその学校に入りたい気持ちを詠った一句。どうしてもその学校に入りたいとの意志がくみ取れる。

（やれ打つな蠅が手をする足をする）

浪人生の強い見方、予備校のキャッチコピー

（やせ蛙負けるな一茶ここにあり）

受験に敗れ暗くなりがちな心境を詠った一句。されど、ここのおく底に潜む来年こそはといった力強さを感じる。

（梅一輪一輪ほどのあたたかさ）

予備校に通う受験生があまりの暗さに我慢できずに詠んだ一句。

（五月雨を集めてはやし最上川）