検査は、一般検査・血液検査・レントゲン検査・超音波検査が行われ、その後、脳室造影検査・脳脊髄液検査が必要になることもあり、大変ですが、確定診断は、CT検査・MRI検査をすれば容易に診断を仰ぐことが出来ます。なので、水頭症かどうかを調べることは、簡単に出来てしまうのです。
治療法は、大きく分けて「内科療法」と「外科療法」に分けられます。「内科療法」は、抗炎症剤、利尿剤を使って、脳脊髄液を出すように促し、液が溜まらないようにします。「外科療法」では、特殊なチューブを使って、溜まった液を排泄します。
これは、一般の病院で行うことは不可能で、大学病院などで、行います。
先天性の場合は、遺伝的要因が考えられるので、水頭症にかかって犬、親犬などは、絶対に繁殖に用いないことが、水頭症の子を作らない基本といえるでしょう。
また、後天性の場合は、発生を予防することは難しいので、頭部に外傷を負った場合は早めに獣医師に診察してもらうようにしましょう。
完全な治療法もなければ、いつ発作が起こるかも分からない病気です。ごくまれに、いつのまにか治っていた、なんてこともあるのです。それでも、かかってしまえば、命さえ落としかねない恐ろしい病気です。
そういうかわいそうなワンコ、飼い主を作らないためにも、交配の際は、充分注意をしてもらいたいです。飼い主の「かわいい我が子の子供が見たい」という願いだけでは通らない、深刻な問題です。
ぜひ、そういう安易な交配をさせて、不幸を作らないでくださいね。