F6F-5N Night Hellcat 製作記

ハセガワのナイトヘルキャットです。キットには、レーダースコープのでっぱりが中央についた計器盤と、主翼のレドームがレジンでセットされています。
KMCのレジンコックピットセットを使うことにしたのですが、サイドコンソールのパーツが不足しており、代わりに一部のパーツがだぶって入っていました。よくよく見てみると、モールドもキットのパーツとあまり代わり映えしないもので、切り出し・整形の手間を考えるとあまり使用価値はないように思えます。キットと比べて明らかに優れているのは、シートベルトがモールドされたシートぐらいのものでしょうか。
そのシートも、ちょっと変形していたので、熱湯につけて修正しなければなりませんでした。
カウリングはObscurecoのもの。3つに分かれた下部のインテークがキットパーツでは小さすぎるのが修正されています。ただ、エンジン開口部との仕切りの部分が実機よりも薄くなりすぎているような気がします。Cutting Edgeからも修正カウリングが出ていたはずですが、このあたりどうなっているでしょう?
ハセガワキットのタイヤは、厚みが不足していることが多いように思えますが、ヘルキャットのもなんとなく薄く感じられたのと、ちょうどTrue Detailsの自重変形状態のものが余っていたので使うことにしました。ただ、ここのはつぶれ方がオーバーなので(左)、削っておとなしくしました(右)。
ここのところ、国籍マークを塗装する際に位置決めトラブルが発生していたので、今回は組み立て前にデカールを貼った上からデザインナイフで境界に切り込みを入れて、あたりをつけることにしました。キットのデカールを犠牲にしました。
インストの指定の他、Details & Scaleの指摘に従って主翼のモールドを修正しました。 具体的には、左主翼だけにあるべきガンカメラのモールドが右にもあるので埋め、翼下面のランディングライトも翼前縁に移動している(キットにはモールドあり)ので埋めます。また、一番内側の機銃のみ20mmになっているので、薬莢排出口の穴を大きくしてやります。
塗装後、Micro-Meshの6000番で磨き、さらにエナメルシンナーをしみこませたモーターツールのバフで磨いてつやつやにしました。翼端灯、編隊灯なども透明化しています。
20mm機銃身は、長さが若干違うかもしれませんが日本機用のものを流用してしまいました。主脚トルクリンクアームは穴あけ加工しました。
凡庸なデザイン・塗装の機体なので、夜間レーダーポッドがアクセントになります。 なお、ハセガワのインストでは照準器をつけないようになっていますが、パイロットの手記には出てくるので照準器をつけました。アンテナ線には0.4号の黒テグスを使っています。

ギャラリーへ