我が家は、ちょっと前まで、犬を飼う事になるなんて想像もつかないような
状態でした。というのも、父以外の誰もが、犬が好きではなかったからです。
 
 父は、子供の頃から「シェパード犬」「ゴールデン・レトリーバー」などの犬を
はじめ、「猫」「うさぎ」「はと」など、ありとあらゆる動物を飼ってきており、家の
前に「動物の家」という落書きをされたほどでした。なので、犬は大好きでした。

 それにひきかえ、母は犬などの動物が好きではありませんでした。虫がいる
から汚くて嫌なのだそうです。(それは今でも変わっていませんが)彼女いわく
「シェリーも所詮は動物」なのだそうです(笑)そんな母を説得するのは、大変で
したし、家族みながシェリー狂になっている今現在、ひとり冷静なのも、彼女で
あります。

 姉は、犬であろうが猫であろうが、動物全般が嫌いでした。嫌なのではなく、怖かったのです。「猫よりは、まだ犬の方がマシ」なだけで、飼うだなんてとんでもないコトなのです。実は、彼女においては、説得し切れなかっため、「内緒」というかたちで、シェリーちゃんを買ってきてしまいました。(その節はごめんなさい)「ウチに帰ってきてシェリーを見たときは、ホント、この家出て行こうと思った」というのは、後の彼女の弁。(ホントにホントにごめんなさい;ちなみにどの本を読んでも、「犬は家族の一員ですから、家族全員の承諾を得た上で、買うようにしてください」書いてあります。)よって、ちっちゃなシェリーちゃんを、初めは恐れていました。「私の部屋には入れないでよ!!」と。そのうち、家にいるもんだから、少しは慣れてきますし、興味も出てきます。「ねえ、抱っこの仕方教えて」との一言から、シェリーと姉は、関わりを持つようになり、遂には、家族で一番の仲良しになりました(クールなシェリーちゃんに、姉が一方的に片思い、って感じですが)

 そして、私も犬が苦手でした。飛び付いてきそうな感じが怖かったのです。今は犬が大好きだし、飛び付いてこないコトが分かっています。しかし、「インコ」とかそういう「鳥さんたち」は、いつ、どこにどうやっ飛び降りてくるか分からないので、怖い相手です。では、こんな私が、何がどうなって犬狂になったのでしょうか。。。
                         
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 ある日、久し振りに親戚の家に行ったとき、ミニチュア・シュナウザーという犬に会いました。その時はまだ犬が怖かったけれども、おとなばかりの中で、遊び相手もいなく、そのシュナウザーと遊んでみました。もちろん初めは、ちょっと怖かったですよ。特にソイツは強暴シュナウザーなので。おもちゃを奪うと、おもしろいくらいにじゃれついてきました。とられないようにおもちゃを動かしているうちに、遊んだことのないこの遊びに夢中になっていました。特に、「ヴー」という効果音まで入って、私もヒートアップ!!一緒に遊ぶに連れて、だんだんこの犬がいとおしくなっていました。ずっと遊んでいたい。犬が欲しい。私の頭は、単純なので、すぐに犬が欲しくなりました。子供が「犬が欲しいよ〜」と言う気持ちも、今なら理解できます。というか、今は、私もその子供です(笑)今までは、接したことがないだけで、犬を怖い動物だと思っていました。あぁ、なんてこと!!今じゃ、犬が欲しくてたまらない。しかし、ちょっと待てよ・・・うちのメンバーは、犬嫌いが二人もいる。つらい。

 でも、内心説得する自信はありました。なんせ、私は末っ子vvv末っ子の言うことって(単なるダダ)、結構通るんだな。

 母を説得しまくる日々。なかなか折れない。「お姉ちゃんがいるでしょ」これが切り札。う〜〜〜ん。「じゃあ、おねえちゃんの部屋には入れないとかは?」いろいろ意見をして、なんとか「おねえちゃん次第」というところまで、持っていきました。その姉ちゃんは、、、断固反対。「そんなことになったらウチで生活できない」という。「なら、一人暮らしすれば?」あくまで、犬第一、姉ちゃんには冷たい妹。そんな折、親戚のシュナウザーを置いて旅行に行くという話が出てきました。それでは、うちで預かって犬を飼うことの大変さを身をもって知ろう、ということになりました。ところが、犬と生活をしていく中で、「犬も結構イイじゃない」という考えになった人物がいました。母です。シュナウザーが、オウチへ帰るその日に、ブリーダーさんのところへ行くことになっていました。なんて、軽い家族!!

 インターネットでかわいいキャバリアの子犬(クリックするとそのページへ・・・)を見て、この犬を飼おうと決めました。(そんな簡単に・・・)幸運にも、近くにブリーダーさんがいるらしい。そこへ行くと、「今売れるのはこの子一匹しかいない」と言われて、見せてもらった犬がいました。シェリーちゃんでした。抱き上げると、やわらかい。。。感動です。軽い。なんなんだ、この物体。とってもかわいかったので、「どうする?」と聞かれて「この子にします」と、すぐに言ってしまいました。今考えると、軽率だなぁ、と思います。もっと犬について知っておくべきですし、買う時はいろいろ調べるべきです。この子を飼ってから、「犬の選び方」の本をみても、もう遅いのです。そんな私の行動のせいで、シェリーは、他の子と比べて、体力も無く、食欲も無い上、水頭症という病気を持った子でした。後悔をしていないといえば、嘘になるかもしれません。あの時もっと慎重になっていれば、健康で元気な犬を飼えたのに、と思ったりもします。やはり、健康なのは、一番大切なことですから・・・。でも、この子のおかげで楽しい毎日が送れているのは、まぎれもない事実です。こんなHPまで作っちゃっている始末です。なので、まあいいのではないでしょうかね・・・。いくら病気でもシェリーには罪はありません。なので、そんなシェリーを精一杯幸せにしてあげたいです。

シェリーちゃんをを飼ったわけ