◆何が問題なのか。
  @ 平成11年度契約時に月額1,839,442円(1u:598円)で賃借料を設定し平成14年度に月額2,143,965円(1u:697円)(16.55%)の値上げが行われた。市民感覚としては、地価の下落、消費者物価指数の下落、財政危機を考えると許されるものではない。
  A 値上げの理由が議会答弁で「当時の市内の参考例や路線価、資産評価を総合的に加味して賃借料を設定した。」ということであった。具体的な参考例にした価格や資産評価と総合的に加味した中身を知ることが重要ではないでしょうか。
◆要請は
  @  平成11年における契約時の賃借料の設定に関すること
  A  平成14年度における契約更新における賃借料の設定に関すること
  B  値上げの根拠
  C  周辺の賃借料との比較に関すること

◆回答は
 「平成11年度に安く契約してもらったために、賃貸人が当初要求していた額に改定した。」ということであった。あまりにも不透明な回答である。行政がなんの具体的な根拠もなく値上げに応じることは裏取引などがあったのではないかと疑うには十分であり危惧するところである。
議会の答弁とも食い違いがある。土地賃貸借契約上の賃貸料の改定項目には、「消費者物価指数その他状況を勘案した結果前条に定める賃借料を改定する」と規定されている。行政は、自らこの契約を放棄したと考えざるを得ない。
 周辺の賃借料との比較に関しても、目の前の市民病院の駐車場の賃借料が1u辺り363円からすると値上げ前でも1.64倍、値上げ後では1.92倍の賃借料になっている。