|
小雀信号所は、大船とドリームランドのほぼ中間地点に存在するこのモノレール唯一の行き違い設備である。現在もほぼ完全な形で残っている。 まず下の図を見ていただきたい。小雀信号所の概要を示した図である。実はかなりいいかげんであるので参考程度にしかならないが(参考にもしないほうがいいかも)。 ![]() 非常に稚拙な図ではあるが、一応書きたいことはこれで示したつもりだ。 軌道に並行する細い道(持っていった地図では途中で道が切れていたが、実際はつながっていた)から軌道を見るとその低さに驚く。大規模な構造物が現れる。大船側のポイントである。写真を見れば分かるが、片方の軌道が崩壊している。(1) さらに進んでいくと、複線になった軌道が並行しているのが見える。橋脚も今までの細いものから複線用の立派なものになっている。橋脚に近づいてみる。切断された電線を発見。架線関係の配線であろうか。(2)
草に覆われた「ホーム」が見えてくる。小雀信号所は客扱いはしていなかったため何故ホームがあるのかは謎である。将来駅にするつもりだったのかそれとも災害時の緊急避難用か、今では分からない。(3) 見た感じホームの軌道に対する高さは低く、このまま駅にするのは無理であるようには思う。 全線5.4キロで途中駅がないのがおかしいわけではないが、経営が安定したら小雀信号所を改修した上で客扱いを開始して通勤路線化する予定もあったかもしれない。だが、このモノレールの片道料金は170円であったという。当時の国鉄の初乗り運賃は20円。この運賃での通勤路線化ははっきり言って無理である。 これは想像に過ぎないが、モノレール建設にかかった料金を高い運賃で取り戻した後は、運賃を下げて通勤路線化する予定であったのではないだろうか。ドリームランドの付近の宅地開発も、このモノレールの存在が前提で進んだようにも思える。 軌道に乗っている黄色い骨組みだけの「車両」。このモノレール全線において唯一現存する車両だが、これが走ったのは90年代。架線が切れて垂れ下がっている箇所があり危険なため、全線の架線を撤去する作業が行われ、そのときに使われたという。それにしてもこんな車両で上り下りの激しいこのモノレールを行き来するのは相当恐ろしいだろう。(4)
さっきのホームを下から見るとこんな感じである。(5) まさかこんな薄っぺらなホームを営業用に使うわけはないと信じたいが、2つある四角い穴は明らかに階段を作ることを意識している。 ドリームランド側のポイントが見える。こちらには引き込み線もある。(6) よく見るとポイントの軌道の下に動力ユニットと思しき機械が見える。 ここのポイント、2つの軌道を単線の軌道に交互につなげるという非常に原始的な仕組みである。現在モノレールで使われているポイントは、1本の軌道が自在に動くようになっている。
こんな感じで小雀信号所の調査を終え、ドリームランドへと向かった。 |