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1980年代の国鉄の赤字ローカル線廃止のときに廃止を免れ、第三セクターによる運営で存続した鉄道は、一部の幹線、準幹線路線を除いて概ね厳しい経営を強いられている。 北海道ちほく高原鉄道、ふるさと銀河線(池田〜北見、140Km)はその代表である。年間数億にものぼる赤字を抱え、存続の危機に立たされ、来年(2005年)度中の廃止が決定的となった。 北海道ちほく高原鉄道は、池田と網走を結ぶ国鉄網走線として明治44年に開業した。だが数年後には旭川と網走を結ぶ石北本線が開通し、池田から石北本線との合流地点の北見までは池北線として切り離された。 そして、1980年代に第2次特定地方交通線に選ばれ、廃止予定になったが、北海道を主体に地元自治体の出資による第三セクター「北海道ちほく高原鉄道」に移管され、存続した。 それ以来路線のCTC化などさまざまな合理化やSL列車運転などの振興策が行われたが、長大路線のうえに沿線の人口は極端に少なく、経営は初年度から厳しかった。 去る3月20日、北海道旅行の際に乗ってきたので詳細を記す。 池田行きの列車は、北見を14時28分に発車した。車内は高校生や地元のおっさんが多い。短距離で降りる客がほとんど。新たに乗る客はほぼ皆無。 北見市街を抜けると急に閑散とした風景になる。訓子府を過ぎると客は半分以下になっていた。 置戸と陸別の間は駅の数も少なく、「空気を運んでいる」ような区間といわれている。事実、この間の駅で乗り降りした客は多くなかった(いなかったかも。ただ、景色はこの区間が一番いい。併走する道路がなんとなく邪魔ではあるが、手付かずの自然がまだまだ残っている。 北見から乗っていたおっさんの集団に話しかけられた。どうやら存続運動にかかわっている人たちらしい。銀河線を簡易高速化して制限速度を上げ、札幌〜網走を結ぶ銀河線直通の特急を走らせることによって大幅に赤字を圧縮できると主張しているらしい。確かに、石北本線を走る特急オホーツク(札幌〜網走)は急勾配、急カーブに阻まれて表定速度が異常に遅く、網走までの所要時間は非常に長い。そこで、線形が比較的よい銀河線に特急を走らせることが出来たら、所要時間を短縮できるというのだ。 おっさん達は足寄で降りた。 沿線の主要な駅の駅舎は三セク化後に立て替えられており、地域の公共施設としての役割も果たしている模様。国鉄の設備をほぼそのまま流用しているために老朽化している路線も多いが、この路線はあまり古さを感じさせない。銀河鉄道のイメージをどこまでも追及しているという印象。 17時34分池田着。 乗ってから随分経ってからこれを書いているが、これまでの間に、今までもあった廃止の噂がいよいよ現実になりそうな動きが見られた。北海道側が2005年度末の廃止を目指しているらしい。毎年数億単位の赤字を出しており、債務超過に陥るのも時間の問題のようだ。 特急を走らせれば赤字を圧縮できる可能性はある。だが、この特急を走らせる場合、札幌〜網走の営業キロは現在のオホーツクよりも長くなる。たとえ所要時間が短くなたとしても運賃は上がることとなり、利用者の負担は大きくなる。どれくらいの客がこちらに移るだろうか… 実際に乗ってみて、利用者の少なさを感じずにはいられなかった。もう春休みに入っている学校があるとしても高校生は少なく、その多くが短距離。地元利用者もほとんど短距離。長距離客もある程度はいるのだが… 廃止は時代の流れかもしれない、とふと思ってしまう。 陸別駅にて
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