ケース1 7○3×、40問限定
7ポイント先取で勝ち抜け、3回誤答で失格のルール。
問題は40問限定で、40問終了時には「正解数の多い方」「誤答数の少ない方」の優先順で順位を決定。
2人が勝ち抜け。
40問目の時点で、Aさん6○1×、Jさん5○1×、Cさん4○0×だった。
最終問題、2位のJさんが
「問題。1643年には/」「徳川家康!」ブー。
勝負は決した。勝ち抜け、AさんとJさん。
ケース2 7○3×、40問限定
ケース1と同じルールだが、最終問題での誤答は、誤答した人の解答権を剥奪し、もう一問読まれるルール。
2人が勝ち抜け。
37問目の時点で、Aさん6○1×、Jさん5○0×、Cさん4○2×だった。
37問目。「問題。その流派には/小笠原」Jさん。「弓道!」ブー。Jさん5○1×。
38問目。「問題。ラテン語で/私は」Jさん。「プラシーボ」ピンポン。Jさん6○1×。
39問目。「問題。16/」Jさん。「わかりません!」ブー。Jさん6○2×。
最終問題を待たずして、結果が決まる。勝ち抜け、AさんとJさん。
ケース3 早押しボード15問限定
押して正解+3、押さずに正解+1、押して誤答ー3、押して赤紙使用正解+(不正解者人数)。
2人が勝ち抜け。
15問目の時点で、Aさん13、Jさん12、Cさん8(赤紙未使用)。他5人は7点以下。
最後の問題で、Cさんが赤紙正解なら逆転のチャンスが残る。緊張の最終問題。
「問題。兄は経済学者の/」
ボタンがついたのはJさん。答えは?
「スミス」。ブー。Jさん、-3ポイントで9点。他正解者なし。
勝ち抜け、AさんとJさん。
ケース4 通過クイズ40問限定。2人勝ち抜け。
正解+1、誤答ー1、3ポイント到達で通過席。通過席で正解で勝ち抜け。
決着がつかない場合、「通過席に立った回数」「その時点のポイント」の優先順で順位を決定。
接戦で迎えた15問目、ついにJさんが通過席に立つ。
15問目の時点で、Aさん+2(通過席0回)、Jさん+1(通過席1回)、Cさん+1(通過席0回)、Dさん+0(通過席0回)。
緊張の通過クイズ。
「問題。夏目漱石の/」
「ついたのは、Jさん!」
「ビール」。ブー。Jさん、再び一般席へ。しかし、様子がおかしいぞ・・・。
16問目。「問題。い/」Jさん、「スミス」ブー。
17問目。「問題。な/」Jさん、「スミス」ブー。
18問目。「問題。つ/」Jさん、「スミス」ブー。
19問目。「問題。げ/」Jさん、「スミス」ブー。
20問目。「問題。え/」Jさん、「スミス」ブー。
21問目。「問題。の/」Jさん、「スミス」ブー。
22問目。「問題。ん/」Jさん、「スミス」ブー。
23問目。「問題。じ/」Jさん、「スミス」ブー。
以下、エンドレスに続く。途中、CさんDさんは悪あがきするも、当然誤答になる。
通過者が現れずに40問終了。
最終結果、Aさん+2(通過席0回)、Jさん−22(通過席1回)、Cさん+0(通過席0回)、Dさん−2(通過席0回)。
勝ち抜け、AさんとJさん。
ケース5 3○1休クイズ。5人勝ち抜け。
正解+1、誤答1回休み。3ポイント到達で勝ち抜け。
1回休みということは、他人に一問正解されるのであれば、自分で誤答した方がマシである(なぜなら、自分が休んでいる間に、他人が正解する確率が70%として、10回に3回は、誤答しても「損」すること無く復活できるのである」。
Iさんは、「10%でも解答を捻り出せそうなポイントなら、ボタンを押していこう」とする。
Iさん、1問目誤答。
2問目、他の人が誤答。
Iさん、3問目も誤答。
4問目、他の人が誤答。
Iさん、5問目「イギリス人チャールズ/・フェイが」。Iさん、「スロットマシーン」。読ませ押しで正解。
Iさん、6問目も誤答。
7問目、ようやくIさん以外が正解を出す。
Iさん、8問目正解。
そして9問目。「紙の大きさの/A4と」。Iさん、カン。「大きいのは・・・B4?」。Iさん、勝ち抜け。
Iさんは、3○3×にもかかわらず、1抜けとなった。
ケース6 ローリングクイズ。36人参加。8人勝ち抜け。
36人が12個の早押し機に3人ずつつく。正解+1、かつその時点で解答席にいた正解者以外の人は全員列の最後尾に並ぶ。
誤答は自分のみ列の最後尾に並ぶ。2ポイント到達で勝ち抜け。
他人に一問正解されると全員が後ろに並びなおし、あと2問解答権が得られない。しかし、自分が正解すれば続けて解答権を得られるし、誤答しても次の問題で別の列の人が正解すれば、あと1問で再び解答権がまわってくる。つまり、「他人が正解するくらいなら、誤答した方がマシ」なのである。
Iさんは、「10%でも解答を捻り出せそうなポイントなら、ボタンを押していこう」とする。
Iさん、「ゴルフの四大トーナメントのうち/」「全米プロ」ブー。Iさん誤答だが、次の解答権が早く回ってくる。
Iさん、次のチャンス。「ごぼうを/煮るとき」「(やば、ささがきかと思った)塩!」ブー。Iさん誤答だが、やはり次の解答権が早く回ってくる。
こんな感じでIさんは沢山解答権が得られ、たまに正解。Aさんの無謀押しのおかげで場は荒れ、長期戦に。結局、Iさんは長期戦に持ち込んだおかげで勝ち抜けた。
ケース7 単純+1−1。50問限定。2人勝ち抜け。
正解+1、誤答−1。50問終了時点で、得点の多い2人が勝ち抜ける。
40問目の時点で、法政大学Aさん+12、早稲田大学Iさん+5、明治大学Nさん+4、早稲田大学Oさん+2。
最終問題、早稲田大学Oさん、
「問題。な/」「マロリー」ブー。
早稲田の友人による援護射撃。勝ち抜け、法政大学Aさん+12、早稲田大学Iさん+5。
このケース1からケース7の場面は、現実のオープン大会であった場面を参考にしたフィクションですが、これを見て皆さんはどう感じたでしょうか。
「マナー違反だろ。」
「そこまでして勝ちたいか。」
「問題を一生懸命作っている主催者に失礼だ。」
「例えば、「バントやサイン盗みなど、せこい手で勝ちに行く日本の野球より、純粋な力のぶつかり合いをするメジャーリーグでやりたい。」と、イチローや佐々木は言う。クイズも同じ。我々はわくわくしたクイズの戦いをやりに来ているのであって、こんなせこい勝ち方をしても面白くない。」
などの感想をもたれたかも知れません。
このような行為が、一般のクイズ大会で許されるか、こうならないためのルールの改善法はどのようにすべきか、などの「一般論」は、ここでは議論しません。
しかし、「マンオブ・サイヤー」は「一般論」とは違う大会です。
そして「マンオブ・サイヤー」の参加者は、「自分が」優勝するために、ケース1〜6のような「問題潰し」「意図的誤答」など、あらゆることを駆使して、優勝を狙ってほしいのです。
「マナー違反だろ。」
「マンオブ・サイヤー」では、「問題を潰す」行為はマナー違反ではありません。
むしろ、
「問題を潰せば勝てることに気づいているのに、問題を潰さない」行為を、マナー違反とします。
「自分が優勝するために、あらゆる手段を用いて優勝しにいく」ということをしない人を、マナー違反とします。
この大会における司会は、最後の問題で「フェアプレーで行きましょう。」なんてくだらないことを言いません。逆に何もいいません。なぜなら、「潰せば勝てる」ことに挑戦者が気づくかが、この大会の競技性だからです。どうぞ、ケース4のように、20問連続で1文字で潰してください。そして、潰して勝ったときは、「見事な作戦でした。」と、司会者は褒め称えるでしょう。
「そこまでして勝ちたいか。」
これに対して私自身は、「そこまでして勝ちたいわけではない。ただ、そこまでして勝ちに行く過程が楽しいだけだ。」と答えます。
「すべての参加者がこの精神で大会に挑み、相手の裏をかく鎬の削りあいをする」状況を、私は望んでいます。
「問題を一生懸命作っている主催者に失礼だ。」
この大会では、決して失礼ではありません。自分が勝つためならば、どんどん潰してください。
中には、図書館で1時間以上調べて作った問題があります。
中には、電車の中で1時間考えてやっと思いついた問題があります。
しかし、自分が勝つためであれば、気にせず1文字押ししてください。
このような戦いを見る「土壌」を作るために用意した問題ですから、すばらしい戦いのために潰されるならば本望です。
最悪の場合を想定して、問題は300問以上用意します。
この大会における司会は、「誤答が多くなっています。問題を大事にしてください。」なんてくだらないことを言いません。逆にすばらしい問題潰しには、「見事。勝ち抜けるため問題を有効活用してくれました。」と、司会者は褒め称えるでしょう。
「例えば、「バントやサイン盗みなど、せこい手で勝ちに行く日本の野球より、純粋な力のぶつかり合いをするメジャーリーグでやりたい。」と、イチローや佐々木は言う。クイズも同じ。我々はわくわくしたクイズの戦いをやりに来ているのであって、こんなせこい勝ち方をしても面白くない。」
この大会は、あなたが言う「せこい勝ち方」にとことん拘った大会です。日本の野球の「野村」VS「森」の対決を、「知将対決」として楽しめる人に参加してほしいのです(両球団が弱すぎるのでいい喩えにならないのは悲しい限り・・・)。
しかし、この大会において、1つタブーがあります。上の「ケース7」です。この大会は、「ある個人が優勝を狙う」ための行動はすべて認めます。しかし、友人を勝たせるための問題潰しは、「マナー違反」とします。また、自分が勝ち残るためというわけではないのに、理由も無く問題を潰す行為もマナー違反です。
たとえば「モノポリー」で、自分の資産すべてを、友人に1ドルで売る人をどう思いますか。桃太郎電鉄で、ある特定の人を勝たせるためだけに、自分の勝利そっちのけで、カード使う愉快犯がいたらどう思いますか。その時点で、これらのゲームは競技性を失うでしょう。
「マンオブ・サイヤー」も同じです。サイヤ人は孤独な種族です(byきたがた)。すべての行動を、自分のために行ってください。
(ちなみに、ケース7で、法政大学Aさんが、「この先のラウンドで戦う場合、早稲田大学Iさんより明治大学Nさんの方が、勝ち残っていたらやっかいで、自分が優勝するための障害になる」と感じたのであれば、AさんがNさんの勝ちあがりを防ぐために「問題をつぶす」行為はマナー違反にはなりません。細かい話ですが。)
今日のコラムを読んで、「この大会は参加する気が無くなった」という方も多いかもしれませんね。そういう方は、参加しなくて結構です。この「大会の性質」を理解してくださる方のみ、参加を待っております。
といってもこの大会は、ケース1〜6のようなルールはほとんどありませんけどね(確信犯で少し残しましたが)。
それから今後の大会主催者の方々、私は1〜6のような行動を平気でするスタンスでクイズをしていますので、今後ルール設定に気をつけてくださいね!