1/72 ハセガワ F-4S ファントムを作りました。

組み立ては、こちらにまとめたので、塗装から。ダイスで直径4mmのアルミ棒にねじを切り、エアブラシ塗装用の持ち手を作りました。このアルミ棒を、もう一段太いアルミパイプに差し込んで固定し、すべり止めテープを巻きつけてグリップにしました。ねじ受け用の適当なナットが手元になかったので、積層プラ板にタップでねじを切り、機体内部にプラ用接着剤でがっちり固定しました。ハセガワの1/72海軍型ファントムは、S型だけまだ作ったことがなかったので、VMFA-321のヘルスエンジェルスを選びました。青い部分はデカール・塗装が選べるようになっていますが、どっちみちデカールにあわせて同じ色で塗らないといけない部分があるし、デカールの青の色調が沈みすぎているように感じたので、塗装にしました。しかし、逆に明るすぎたような気もします・・・。
デカールはキット付属のカルトグラフを使います。発色は抜群ですが、若干なじみにくいです。特に冬場は気温・水温が低くて、条件がよくありません。そこで、ペット用の小型ヒーター(表面温度40度弱、消費電力5W)を入手し、この上に水で湿らせたティッシュを置いてデカールを湿らせました。軟化剤は、Micro-Solの下塗り+モデラーズのデカールフィットの上塗りで行きました。このときは、ヒーターの効果は感じられなかったのですが、後で裏側にホットスポットを発見したので、裏返して使ってみたら効果抜群でした。
楽しいけれど、とても時間のかかったデカール貼りでした。青い部分を塗装したので、全部で60個ほどの星を、ひとつひとつ貼らないといけなかったのです。
排気ノズルはAiresのもの。切り離し作業など一切不要で、ディテールも抜群、値段もリーズナブルという、ドリームプロダクト。
マーチンベイカー・シートはTrue Detailsのレジン製品を使いました。シートベルト一体成形で、抜群のディテールです。フェイスカーテン・ハンドルのみ、キットパーツを使っています。黄色と黒のしましまは、黄色く塗装してから細切りの黒いメタルックを巻きつけてみましたが、途中で切れたりしてあまりきれいに仕上がりませんでした。
エナメルシンナーで薄めた油絵の具でスミ入れしたあと、アクリルガッシュを使って下面のアクセントづけをしてみました。脚扉の断面は、田宮ペイントマーカーの赤を使いました。
ヴィジュアル系冥利につきる製作でした。ファントムはまだまだやりたい塗装がたくさんありますが、次はフジミの1/72 F-4EJ尾白鷲か、田宮1/32 F-4Jに挑戦したいです。