1/48 Monogram SNJ 製作記

MonogramのT-6/SNJテキサンです。キットのキャノピーもかなり透明度は高いのですが、ヴァキュームパーツを買ってあったので使うことにしました。切り出したキャノピーをFuture処理して、十分乾燥させた後マスキング。E-Z Masksで楽をしようとしましたが、大きさがあわないので、数枚だけ使って残りはメタルックでマスキングしました。(一緒に写っているのは缶コーヒーのおまけのスーパーカー。)
コックピットは昨今のキットほどパーツ数は多くないですが、鋼管フレームがいい雰囲気です。シートベルトはエデュアルドの塗装済みを初めてつかってみました。無塗装のバックルがリアルです。計器盤は白鉛筆によるドライブラシ後、Futureを各計器に流し込みました。
コックピットを挟んで胴体左右を接着しましたが、前席の計器盤などが干渉し、ノーズ上面部品よりもだいぶ胴体幅が広くなってしまいました。やむなく計器盤をはずし、丸印の部分にノコを入れて切り離し、やすったのちに左右からテンションをかけて再接着しました。次回から計器盤は後ハメしたほうがよさそうです。ちゃんと仮組みすればよかったんですが・・・
胴体と主翼の接着。主翼下面と胴体下面の面どうしが向かい合う隙間にポリパテをつめて、補強しました。翼端間も輪ゴムでテンションをかけて胴体と主翼上面の隙間に溶剤系接着剤を流し込みます。これで余分な上半角がついてしまうことはないようです。
エンジン背面部品にプラスチックナットを埋め込んで、塗装時に持ち手をねじこめるようにしました。エンジンシリンダの隙間から見えそうな部分は、ラフにペイントマーカーのつや消し黒を塗っておきます。この部品の裏面は完成後まったく見えなくなるのですが、エンジンの補器やら排気管やらのモールドが入っていて、モノグラムのこだわりを感じます。
下塗り段階ですが、尾部下面のライトが3つある部分の整形に手間取りました。これは、他の部分を塗ったついでにジンクロを吹いて様子を見ているところ。いったん完全に埋めてならし、後からライトを再現したほうがきれいに仕上がったような気がします。
見苦しいマスキングですが、主翼付け根の滑り止めと機首上面のアンチグレアを塗っています。つや消し黒で指定されているこれらの部分ですが、代わりにMr.カラー301番のダークグレーを塗ったほうがいい雰囲気に仕上がるようです。
デカールはフランスのカルペナデカールを使いました。驚いたことに国籍マークなどは、クリアーフィルムの余白がまったくありません。さすがに"NAVY"などのレターにはフィルムがありますが、他社のように四角ではなくて各文字間をブリッジで連結しているような感じです。デカールの品質も申し分なく、Micro-Solとデカールフィットでリベットなどの表面モールドによくなじみました。胴体横の国籍マークは、ちょうど足掛けのでっばりがあるので、予め穴を開けておき、あとから足掛け自体は赤塗装します。今回、モノグラムのモールドを生かす方法として、塗装後に軽くペーパーをかけて、リベットや凸線部分に銀色のプラ地を露出させてみました。
翼前縁のライトカバーは厚みが目立ちそうだったので、塩ビをヒートプレスして切り出し、ライト自体もカーモデル用のパーツに置き換えました。
ハイビジなテキサンが完成です。1952年に試験的に導入されたカラースキームとのことですが、白がまぶしすぎるとパイロットたちから苦情が出たため、すぐに廃止されたそうです。主翼上面の国籍マークはデカールの指示通り、古いタイプのものを貼りましたが、ちょっとちぐはぐでおもしろいです。今回、モノグラムのテキサンを初めて作りましたが、押さえたパーツ数で立体感豊にモールド表現されており、非常に気に入りました。最近のキットに見られなくなった凸リベットもいい雰囲気だと思います。