1/48 Hasegawa P-51D 製作記

今回はハセガワのP-51Dですが、このキットの欠点である浅すぎる主脚収納庫を改善するため、Airesのレジンパーツを使います。Airesはハセガワ用との表示とは裏腹に田宮用だと思われ、形状がぴったり合いません。せっかくのレジンのディテールがだいぶ隠れてしまいますが、すきまを隠すため内側の脚扉を閉めてごまかします。
胴体左右を接着する準備ができました。ラジエーターは塗装・すみ入れまでしておいて、マスキングしておきます。あとからマスキングテープをつまみやすいよう、真ん中にタブを作っておきました。ラジオ機器類の下の部分はキットの指定どおりインテリアグリーンに塗りましたが、黒のような気もします。今回は内部塗装は筆塗りにしました。
コックピットはほとんどキットのままですが、目立つシートのみTrue Detailsのレジンパーツを使いました。脇のブレースをプラストリップで追加しました。
照準器パーツは、キットのまま(上)だと手前に突き出過ぎるので、2mmほど深く計器盤にささるよう加工しました(下)。
尾輪支柱も胴体左右接着時に挟み込む設計ですが、出っ張った部分が邪魔になりそうだったので、途中でカットして後付けできるようにしました。結果的には必要なかったかもしれませんが、胴体にインヴェイジョンストライプがある場合などは、マスキングのことを考えると、カットしておいた方がよさそうです。
2分割されているスピナーですが、合わせ目のところが陥没気味で、ラインがスムーズにつながりません。ここで前後のパーツを接着してしまい、合わせ目にポリパテを盛って整形しました。ポリキャップ導入以前の頃のハセガワキットの特徴ですが、スピナーの胴体への固定方法が奇妙なので、スピナー側の大穴をジャンクパーツでふさいで真鍮線をつけました。胴体の受け側には真鍮パイプを埋め込みます。スピナーや機首インテークよりも胴体の幅が大きすぎるようなので、胴体接着面を予め削り込んでおけば、全体のラインがスムーズにつながると思います(今回は接着してから気がつきました)。
機銃口。一番内側はブラストチューブのみなので真鍮パイプ、外側2門はプラパイプ+真鍮パイプ。
ホイールはObscurecoの自重変形レジンパーツ。2分割で、それぞれハブに穴があいています。
キャノピーのマスキングにはE-Z Masksを使用。スライドキャノピー部は、3分割でうまくマスキングできるようになっています。市販のマスク材では、E-Z Masksの材質が一番気に入っています。
機首の赤黄チェッカーのマスキング。デカールを透明クリアケースに挟み込み、上からマスキングテープを貼ってカット。曲線のカットには、ハセガワのエッチング製筋彫り用ガイドから、曲率が合うものを使いました。
照準ガラスの端面が白く光ってしまうので、クリアグリーンを塗ってみました。
キャノピー内の円弧状フレームですが、キットのものは穴の数が違うのでUltracastのレジンパーツに換えました。本当はこのフレームはキャノピー側に固定されているのですが、ずるをして胴体側のラジオボックスに固定してしまいました。閉状態のキャノピーと胴体の間に段差ができてしまっていますが、未修正です。マーキングはスーパースケールデカールを使いましたが、実機写真を見るとコートレターの"6"は下の部分にだけスリットが入っているので、そのように修正しました。
パイロンの振れ止めにVerlindenのエッチングパーツを使用しました。パーツを曲げるのに、以前通販で購入したAirwavesのFolding tool(厚手のニッケルシルバー製)を使用。2枚重ねになっている先端部に、曲げたいパーツを挟むだけです。便利なのかよくわかりませんが、一応使えました。
どちらが正しいのか調べていませんが、ハセガワのランディングライトは田宮のものよりもだいぶ小振りです。ライト部は、1/43カーモデル用のライトパーツです。
翼端灯のような細かいパーツをピンセットで挟むと飛ばしてしまうことがよくありますが、つまようじの先にMr.ペタリのような粘着材をつけたものを使って移動すれば、大丈夫です。
識別灯はPDI Model Suppliesより購入したレジン製色付きライト。3個セットで500円程度だったと思います。
内側扉を閉めてしまったのでよく見えませんが、脚収納庫が深くなっています。

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