1/48 Monogram P-40B 化粧直しプロジェクト

昔作ったモノグラムのP-40Bが、今回のキット?です。オリーブドラブ/ニュートラルグレーのマーキングが地味すぎて気に入ってないというのもあるのですが、最近American Volunteer Groupのデカールを手に入れたり、がらんどうさんから譲っていただいたオスプレイのP-40エースの本を読み始めたり、ふくぎやさんの作品を改めてネットで拝見したりで、どこぞからアナウンスされているニューキットも待ちきれず、フライングタイガースに塗り直すことを決意しました。すでにプロペラははずしてあります。
幸いにして、作業の邪魔になるようなアンテナ柱、アンテナ線はついていませんでした。尾輪もこの段階ではずしておきましたが、脚カバーなど途中ではず「れ」てしまった部品も若干あります。早速、研磨スポンジでデカールをけずり落としていきます。
完全にデカールをけずり落としました。普段、軟化剤を駆使して貼っているデカールが、いかに強固に定着しているかが実感できました。筋彫り、リベットなどの凸モールドの部分にダークグリーンのプラの地色が見えて、面白い効果を生んでいます。このままにしておくわけにもいかないので、しばしモノグラムのモールドを鑑賞した後、オーバーペイントの工程に入ります。
キャノピーはどうせマスキングし直さないといけないので、バキュームパーツに置き換えることにしました。ファルコンのセットに前半部は含まれていたのですが、後部の小窓はなかったので、キットのキャノピーにエポパテを詰めたものを型にして塩ビ板でヒートプレスしました。後半部だけ密着させればばいいので、気が楽です。
切り出しがすんだキャノピーです。左側の小窓には、燃料キャップに対応する場所に穴を開けました。
足回りは、再塗装に備えてParafilmでくるんでマスキングです。すでにデカールが貼ってあるプロペラブレードも、スピナーの塗りなおしに備えて粘着力のほとんどないParafilmでマスキングしました。経時変化でひけが出ている接着線も、ついでにサンディングしておきます。排気管はMoskitの金属製のものを奢ってありましたが、これもマスキングテープで覆っておきます。一体成形されているライトなどは、いちいちマスキングせずに後で塗りなおすことにしました。
すでに形はできているので、ひたすら塗装作業を進めます。デカールのインストを拡大コピーして、迷彩塗装の型紙にしました(今回は、コンビニに原稿を忘れないよう気をつけました)。胴体にまたがるところだけ、Mr.ペタリ+Parafilmを使ってパターンをつなげます。RAF用のダークアースと、米軍用のミディアムグリーン(ともにソリッドカラー)をそのまま塗りました。
マーキングは、上記AeroMasterのブックレットセットに含まれている10種類の中から、ホイールカバーに陣太鼓?マークのあるものを選びました。この状態でホイールをマスキングして塗り直すのが難しいからです。
今回の塗り直しに際して、キットで省略されている垂直尾翼の涙滴型ライト、エッチングパーツによる照準リングの追加を行いました。アンテナ線は両翼端に張り渡すのがめんどうだったので、潔く省略。パネルラインは筋彫りでないので、スミ入れの代わりにパステルでおおまかにパネルラインをなぞってみました。完成機数の増加分にはカウントされませんが、時間もかからずに新しいマーキングが楽しめるので、古い作品の塗り直しもいいかもしれません。なお、今回使用したAeroMasterのブックレットセットに含まれている他のマーキングを欲しい方がいらっしゃいましたら、無料でお分けします。

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